#06
豊島市場

東京都内11カ所にある市場をご紹介しながら、その魅力に迫る TOKYO ICHIBA PROJECT LOVE MARCHE!

    

今日、ご紹介するのは… 豊島市場です。

JR巣鴨駅をおりて、 徒歩10分のところにある豊島市場は、
「おばあちゃんの原宿」として賑わう巣鴨地蔵通商店街の近くにあります。
主に豊島区、北区、板橋区、文京区など城北地区の八百屋さんに
野菜とくだものを供給する、地域に密着した市場です。
この豊島市場では、毎月19日に
八百屋さんに向けた食育セミナーを開催しています。
いったいどんなセミナーなのか
セミナーを開催している野菜ソムリエの小松晴世さんに 
お話を伺いました。
「市場に集まる八百屋さんに食べ方をご提案して実演をして見て頂いて
レシピもお客さんに配布するように提供しているんです。
例えば、先月は、ネギをテーマにしたんですが、実演はネギの白い部分をグリルの長さで
ただ丸焼きにしたんです。これが黒く焦げたネギの皮をむけば、
ネギってこんなに甘いのかしらっていうビックリするほどのおいしさなんですよ。
ですから、もっとも野菜の特徴を引き出すような食べ方を八百屋さんがお客さんに伝えることで
買っていただくことにつながるんです。まず、八百屋さんには一点でも多く、
お客様に買っていただいて、地域の皆さんの野菜不足をないようにして
もらわなくちゃいけないんです。地域の健康応援団でもあるんですね、八百屋さんはね。」
八百屋さんに食材のおいしい食べ方を教えることで、
お客さんが野菜を買うきっかけになってほしいということから
始まった、この食育セミナー。
競りが行われたあと、
場内の一角の会場で小松さんによる実演のセミナーがはじまると
八百屋さんが集まってきて、
試食をしたり、作り方のポイントを聞いたりと会場はにぎわいをみせます。

 

小松さんが教えるレシピは、とにかく、簡単なものがモットー。
お話にもあった、「長ネギのグリル焼き」も、ネギの白い部分をグリルの長さに切って
丸焼きにして、真っ黒になった皮をむいて、ポン酢につけて、食べるだけ。
とても簡単ですが、ネギ本来の甘さが分かるレシピだそうです。

    

野菜ソムリエの小松さんが
旬の食材を使ったレシピを八百屋さんに伝えることで、
地域の八百屋さんにも嬉しい変化があったそうです。
豊島市場に買い出しに来ている冨江ストアの
冨江信幸さんにお話を伺いました。
「お客様に声をかけやすくなった。「今日これがおいしいよ。」って。
八百屋さんってお客さんとの一声、二声があっての商売なので、その声がかけやすくなった。
お客様としてみれば、八百屋さんと仲良くなった方が得だよって。絶対いいもの進めてくれるし、
もしかしたら、ちょっとおまけしてもらえるかもしれないし、八百屋さんとは仲良くなった方が
得だと思いますよ。特に豊島市場の八百屋さんはお客さんに対して優しいと思うんです。
来てくれれば細かくも売るし、自分の希望通りの量を売ってくれると思うんです。
「今日、何がおいしい?」って言えば「これがおいしいよ。」って絶対薦めてくれると思うんですよ。
そういうコミュニケーションが八百屋さんと消費者がとれれば非常にいいお買い物が
できるんじゃないかと思います。」

小松さんから教えてもらったレシピが、
お客さんとのコミュニケーションツールにもなっているんですね。
レシピをインターネットで検索して、
買うものを決めてスーパーに行くという方も多いかもしれませんが、
八百屋さんに行って、旬の野菜とセットでレシピを教えてもらえば、
ネットにも載っていないような
その時期に一番においしい献立を作ることができるかもしれませんよ。
八百屋さんならではの生のコミュニケーション、
楽しんでみては、どうでしょうか。