#05
葛西市場

東京都内11カ所にある市場をご紹介しながら、その魅力に迫る
TOKYO ICHIBA PROJECT LOVE MARCHE!

今日、ご紹介するのは… 葛西市場 です。 

場所は、東京メトロ東西線 西葛西駅をおりて、 都バス「葛西臨海公園駅前」行 葛西市場下車 徒歩1分のところにあります。

やさいとくだものの【青果】と花の【花き】を取扱っていて、 東京都にある11カ所の中央卸売市場の中では、 大田市場・築地市場に次ぐ大きさのある敷地面積(その広さは、東京ドームの1.6倍です)となっています。

さて、この葛西市場では、東京都にある中央卸売市場の中で、 初めての試みとなる施設があるんです。

それは、定温卸売場。

卸売場のおよそ半分が、定温卸売場になっているその理由について、 東京千住青果 株式会社 葛西支社 野菜部 部長 湯浅克明さんにお話を伺いました。

「365日8度設定でセットされています。それは野菜、果物、特に野菜の鮮度保持、品質保持については、8度が理想に近いと言う事で、セットされているのが実態です。
品目、品種の差もありますが、青果物が生育する上で適した温度帯は、20〜22度と 言われております。また、実際のところ青果物は0度で凍り始めます。
そんな中いろいろ検証した結果、青果物の成長もある程度抑えられ、鮮度、品質保持を最優先した中でのセットになっています。今の時期だと、かえって定温庫の中の方が温かいですね。」

定温卸売場は、温度が8度より上にも下にもならないように、青果物を入庫・出庫するためのシェルターがあって、野菜や果物が積まれたトラックの荷台がそのままはまるようになっていて、外気が屋内に入ったり、屋内の冷気が流れ出るのを防いでいます。

そんな温度管理がされている定温卸売場の中で競売も行われるので、青果物は、品質保持に適した温度の中で、出荷されるんです。

365日温度8度に定めた定温卸売場がある葛西市場ですが、もともと、この市場がある江戸川区とその周辺地域は、小松菜の発祥地でもあるんです。

そんな小松菜は、とくに定温卸売場で管理したほうがいいそうなんです。 「小松菜は江戸川地区小松川が発祥と言われております。地元の市場ということで 小松菜中心の葉物などの地場野菜の販売には特に力を入れております。 夏場において30度以上に温度が上がると、葉物は軟弱のため相当、傷んだりトロケたりします。
丹精込めて農家さんが作った商品をそのままの状態で、お店に並び、同じ様な状態で消費者にわたる様心がけ、基本的に安心、安全で、鮮度・品質の良い青果物を消費者に届けられればと考えております。」

農家の方々が思いを込めて作った野菜やくだものを運ぶ時も、市場にある時も、お店に並べる時も、品質管理に適した一定の温度なら、おいしいまま、消費者に届けられることができますよね。

定温卸売場は、 「自分たちが収穫した野菜やくだものを、おいしいまま届けたい」と願う産地の方と、 「おいしいものを食べたい」と純粋に思う消費者の橋渡し的存在になっているのかもしれませんね。